家を解体する前にやること|片付けからお祓いまで時期別【広島】
家の解体を決めたら、工事が始まる前に施主は何をしておけばよいのでしょうか。家の中の片付け、電気やガスの解約、近所への挨拶、お祓いなど、気になることはたくさんあると思います。
ただ、施主が自分でやらなければならないことは、思っているほど多くありません。家財が残ったままでも解体は依頼できますし、近所への挨拶や届出は解体業者に任せられます。
この記事では、広島で解体工事を手がける裕美工業が、家を解体する前に施主がやることを、契約前から工事の完了後まで時期ごとに整理しました。あわせて、解体業者に任せてよいことも、裕美工業の場合を例に紹介します。
解体前にやることの早見表(時期別)
家を解体する前後に施主がやることと、解体業者がやること(裕美工業の場合)を、時期ごとにまとめると次のとおりです。
| 時期 | 施主がやること | 解体業者がやること(裕美工業の場合) |
|---|---|---|
| 契約前 | 見積もりを依頼する/家の中の物をどうするか決める/浄化槽や井戸など分かっていることを伝える | 現地の確認と見積もり(立ち会いなしでも可) |
| 契約したら | 電気・ガス・水道・電話・ケーブルテレビなどの停止・解約/アスベスト調査の結果の説明を受ける | 止めるものの案内/アスベスト調査/届出の手続き |
| 着工の1〜2週間前 | 残したい物に印をつける/お祓いをするか決める/家の写真を残す(任意) | 近所への挨拶/隣家の状況の写真撮影 |
| 着工日〜工事中 | 外構の撤去や仕上げの土の高さを決める(立ち会い、または写真・ビデオ通話) | 家財の運び出し、養生、解体 |
| 工事が終わったら | 現地の確認と支払い/建物滅失登記 | 完了の報告 |
ここからは、それぞれの時期にやることを順番に見ていきます。
契約前:見積もりを取り、家の中の物をどうするか決める
契約前に施主がやることは、見積もりの依頼と、家の中に残っている物をどうするかを決めることです。裕美工業では見積もりは無料で、敷地に入る許可をいただければ、施主の立ち会いがなくても現地を確認して見積もりをお出しします。
家財(残置物)は残ったままでも依頼できる
解体する家の中に残っている家具や家電、日用品などを、解体工事では「残置物」と呼びます。
「解体を頼む前に、家の中を空にしておかないといけないのでは」と思う方も多いのですが、家財が残ったままでも解体は依頼できます。裕美工業でも、家財が残った状態でご依頼いただくことが多くあります。
家財の運び出しと処分は、解体工事とは別に費用がかかります。どれくらい残っているかを見積もりのときに確認し、見積書に書いてお出しします。

残したい物には印をつける。大きな物だけ先に運び出すこともできる
家財を残したまま依頼する場合、持ち出したい物や残しておきたい物には、工事の前にテープなどで印をつけておいてください。口頭で伝えていただくだけでも構いません。裕美工業では、印のある物を残して作業を進めます。作業をしながら施主の方と相談して決めることもできます。
冷蔵庫やソファーなど、自分では運べない大きな物だけを新しい住まいへ移したいときは、その分だけ引っ越し業者に頼むと割高になりがちです。広島県内であれば、解体の前に裕美工業が運び出すこともできますので、見積もりのときにご相談ください。

片付けは自分でするか、業者に頼むか
家の中の片付けは、自分でする方法と、業者に頼む方法があります。
自分で片付ける場合は、まだ使える物を売ったり譲ったりし、残りを市区町村のごみの出し方に沿って処分します。ただし、エアコン・テレビ・冷蔵庫(冷凍庫)・洗濯機(衣類乾燥機)の4品目は家電リサイクル法の対象で、ふつうの粗大ごみとしては出せません。購入した店や、自治体が案内する方法で引き取ってもらう必要があります。
量が多い、遠方に住んでいて通えない、仕分けまで手が回らないといった場合は、業者に頼む方が早く進みます。片付けの費用は、家財の量や種類、運び出しやすさによって大きく変わります。
裕美工業では、家財の片付けや遺品整理を、解体工事とあわせてお受けしています。分別や袋詰めをしていただく必要はなく、片付けから解体まで1社で進むので、業者どうしの日程を調整する手間もかかりません。まだ使える物があれば、買い取りによる値引きをご提案することもあります。詳しくは不用品処分のページをご覧ください。
なお、広島県内では、呉市や東広島市など一部の市町に、空き家の家財処分に使える補助制度があります(広島県の一覧)。ただし、多くは空き家バンクへの登録など、家を売ったり貸したりすることが条件で、解体する家の片付けは対象にならない場合があります。使えるかどうかは、各市町の窓口に確認してください。
浄化槽・井戸など、見えない物は見積もりのときに伝える
浄化槽や井戸、古い物置の基礎など、ふだん目に入らない物がある場合は、分かる範囲で見積もりのときに伝えてください。見積もりの段階で分かっていれば、その分を含めた金額をお出しできます。
土の中は掘ってみるまで分からないため、昔の建物のがれきやレンガなどが工事中に出てくることがあります。この場合の扱いは、あらかじめ見積書の備考欄に書いてお出ししています。
相続した実家を解体するまでの流れは、「実家の解体、何から始める?片付けから手続きまで7つの手順【広島】」で詳しく紹介しています。
契約したら:ライフラインの停止と解約
見積もりにご納得いただいて契約したら、着工まではおよそ1週間です。この間に施主の方にお願いしているのが、ライフラインの停止と解約です。
止める・解約するもの
裕美工業では、契約のタイミングで、何をいつまでに止めればよいかをお伝えしています。主なものは次のとおりです。
| 止める・解約するもの | 連絡先 | ポイント |
|---|---|---|
| 電気 | 契約している電力会社 | 解体することを伝えて停止を依頼する |
| ガス | 契約しているガス会社 | 都市ガスもプロパンガスも、解体することを伝える |
| 水道 | 市区町村の水道局 | 工事中の散水に使うことがあるため、止める時期は裕美工業と相談する |
| 電話(NTT)・インターネット | 契約している会社 | 固定電話やインターネットの回線 |
| ケーブルテレビ | 契約している会社(ちゅピCOMなど) | 見落としやすいので注意 |
特に忘れやすいのが、ケーブルテレビやインターネットの回線です。空き家になってからも契約が続いていることがあるので、請求書や通帳の引き落としを見て確認しておくと安心です。
アスベスト調査の結果の説明を受ける
解体工事の前には、建物にアスベスト(石綿)を含む建材が使われていないかを調べる事前調査が、法律で義務付けられています。調査は解体業者が行い、結果は書面で施主に説明することになっています。
調査では外壁や内装材の一部を採取するため、建物に傷がつきます。そのため裕美工業では、解体することが決まってから調査を行っています。結果が出るまでは約1週間です。アスベストが見つかった場合は、除去の費用が別にかかります。
アスベストの事前調査の流れや費用は、「アスベストの事前調査とは?解体前の義務と費用・期間【広島】」で詳しく紹介しています。
建設リサイクル法の届出や、必要な場合の道路使用許可の申請など、工事に必要な手続きは裕美工業で行います。
着工の1〜2週間前:近所への挨拶と、お祓いをするかどうか
着工日が決まったら、工事が始まる前の1〜2週間で、近所への挨拶と、お祓いをするかどうかの判断をします。挨拶は裕美工業が回るので、施主の方が決めることは多くありません。
近所への挨拶は、施主が一緒に回らなくてもよい
工事の1〜2週間前には、近所の方へ挨拶に回り、工事の期間をお伝えします。裕美工業では、基本的に担当者がこの挨拶に回ります。
施主の方が一緒に回るかどうかに決まりはありません。これまでのお付き合いがあって一緒に回りたいという方もいれば、県外にお住まいで、挨拶はすべて任せるという方もいます。どちらでも問題ありません。
また、着工の前には、隣の家の外壁や塀などの状況を写真に撮っておきます。工事の後で傷が見つかったときに、もともとあったものか、工事でついたものかを確かめられるようにするためです。
工事中の騒音や粉じんへの対策など、近所とのトラブルを防ぐ取り組みは、「解体工事の近所への挨拶はどこまで?範囲と粗品の目安【広島】」で詳しく紹介しています。
お祓い(解体前の神事)は、行うかどうかを施主が決める
家を解体する前に、お祓いをするかどうか迷う方もいます。解体前のお祓いは「解体清祓(かいたいきよばらい)」などと呼ばれ、長く住んだ家への感謝を伝え、工事の無事を祈る神事です。神社に頼んで神職の方に来てもらう方法のほか、お酒や塩で家の四隅を清めるなど、家族だけで簡単に行う方もいます。
お祓いは法律で決められたものではなく、行うかどうかは施主の方の考え次第です。神棚や仏壇がある場合は、お祓いとは別に、菩提寺や神社に扱いを相談しておくとよいでしょう。
お祓いを行う場合は、着工日と重ならないよう、日程が決まった段階で裕美工業にお知らせください。
家の写真を残しておく
長く住んだ家や実家を解体する場合は、工事が始まる前に、家の外観や部屋の中、柱の傷など、思い出の残る場所を写真に撮っておく方もいます。更地になった後では撮れないので、気になる方は早めに残しておきましょう。
着工日〜工事中:立ち会いが必要なのは、外構を決めるときだけ
着工日に施主の方が現地に来ていただく必要はありません。工事が始まったら、まず家の中に残った物を運び出し、内装を解体します。その後、足場と防音シートで建物を囲ってから、建物本体を解体します。木造30坪くらいの住宅なら、状況にもよりますが、着工から2週間ほどで更地になります。

裕美工業が施主の方に立ち会いをお願いするのは、建物がなくなった後、外構の撤去を決める場面です。例えば、ブロック塀や植木を残すか撤去するか、仕上げの土の高さをどこに合わせるか、といった細かいところです。
最初の段階でこれらが決まっていれば、立ち会いが必要ないこともあります。現地に来られない場合は、写真を送ったり、ビデオ通話で現場を見ていただいたりして決めることもできます。
工事が終わったら:確認・支払い・登記
工事が終わったら、現地を確認していただき、お支払いとなります。お支払いは原則として工事の完了後で、振込でも現金でも構いません。建て替えで住宅ローンを使う場合は、融資のタイミングに合わせたお支払いにも対応しています。
建物を解体したら、1か月以内に法務局へ「建物滅失登記」を申請する必要があります。登記の申請は施主の方が行うもので、土地家屋調査士に依頼するのが一般的です。
建物がなくなると、住宅用地の特例が受けられなくなり、翌年度から土地の固定資産税が変わる場合があります。どれくらい変わるかは土地によって違うので、市区町村の窓口や税理士に確認してください。
更地にした後の固定資産税は、「更地の固定資産税は6倍?上がる額と安くする方法【広島】」で詳しく紹介しています。
施主にしかできないこと、任せてよいこと
ここまで見てきたように、家を解体する前後に施主の方にしかできないことは、それほど多くありません。
施主にしかできないこと
- 見積もりの内容を確認して、契約する
- 残したい物・持ち出したい物を決める
- 電気・ガス・水道・電話・ケーブルテレビなどの停止と解約
- お祓いをするかどうかを決める
- 外構をどこまで撤去するか、仕上げをどうするかを決める
- 支払いと、建物滅失登記の申請
解体業者に任せてよいこと(裕美工業の場合)
- 現地の確認(敷地に入る許可をいただければ、立ち会いなしで可)
- 家財の片付けと処分、大きな物の先出し(広島県内)
- 工事に必要な届出の手続き
- 近所への挨拶
- 工事中の確認の連絡(写真・ビデオ通話)
遠方にお住まいの方や、仕事で平日に動けない方でも、解体は進められます。
また、解体に補助金を使いたい場合は、契約や着工より前に申請が必要な制度が多いので、見積もりを依頼する段階で検討しておきましょう。例えば広島市の空き家の除却補助は、交付が決まる前に工事を始めると対象外になります。
広島市の解体補助金の対象や申請の時期は、「広島市の空き家解体補助金、使える人・使えない人【2026年度】」で詳しく紹介しています。
まとめ
この記事でお伝えしたポイントは、次の5点です。
- 家財(残置物)が残ったままでも、解体は依頼できる。残したい物にはテープなどで印をつけておく
- 片付けは自分でするか業者に頼むかを選べる。家電4品目は家電リサイクル法に沿って処分する
- 契約したら、電気・ガス・水道・電話・ケーブルテレビなどの停止と解約をする
- 近所への挨拶は裕美工業が回る。お祓いは行うかどうかを施主が決める
- 立ち会いが必要なのは外構を決めるときだけで、写真やビデオ通話でも確認できる
「何から手をつければいいか分からない」という段階でも、まずは見積もりの依頼から始めてみてください。家の中の片付けから工事の後の手続きまで、何をいつまでにすればよいかを裕美工業からご案内します。
裕美工業の解体工事
- 見積もり無料。現地に立ち会えない方、遠方にお住まいの方もご相談ください
- 現地確認後の見積もりに、目に見える部分で後から増額することはありません
- 自社の職人が施工し、石綿含有建材調査者も在籍しています
- 解体後の土地の売却・活用のご相談にも対応します










